マーケティングを成功させるためのデザイン思考とはなんなのか?

マーケティングとデザインの関係性

マーケティングにおけるデザインの重要性、デザイン思考について考えたことはありますか?

 

「デザインって、マーケティングに必要なの?」
「デザインはデザイナーの仕事でしょ?」

こんな風に考えている人が多いのではないかと思います。(僕もそう思ってました。)

 

並べてみると全く別ジャンルの言葉にも聞こえてしまうこの2つ。

 

では、この2つをどのように組み合わせたものが、

なぜ今の、今後の日本に必要なものとなっていくのでしょうか。

 

デザイン思考が必要になった時代背景

今まさに日本はグローバルな世の中になってきています。

そして今後もその波は広がっていくと思われます。

 

そうすれば、より安い商品やサービスが新興国から参入してくる可能性も高く、

「日本の企業からしたら現状のままでは危ない!」

と考えるべきですよね。

 

日本企業にも今ある高い技術とブランド力を駆使し、イノベーションを起こすことが求められていくでしょう。

 

しかし、日本をはじめとした先進国は成熟期を迎えています。

成熟期とは基本的なニーズは満たされ、商品やサービスがあふれている状態のことを表しています。

 

そんな中で、高い技術とブランド力を駆使し、イノベーションを起こすことが求められる。

しかしながら、ただ奇抜な商品やサービスを作るだけでは、顧客も受け入れてくれません。

 

今日本企業に求められているのは、「未充足のニーズ」に対する商品やサービスと言われていますが、新しい商品やサービスを開発することは、言葉で言うより簡単ではないですよね。

 

そんな中で注目されているのがデザイン思考です。

今までの日本企業では突拍子もない意見を出すこと自体に不安を感じる人も多かったと思います。

しかし、このデザイン思考では逆に突拍子もない意見、アイデア多く出すことを逆に推奨しています。

 

デザイン思考とは?

デザインに必要な思考方法と手法を利用して、ビジネス上の問題を解決するための考え方です。

 

デザイン思考に求められることは、

新規ビジネスのなど新たに何かを始めることだけではありません。

既存のブランドの見直しなども含まれます。

 

ただ、何か新しい風を吹かせることができるのはこういった考え、思考の仕方が変わった時ではないでしょうか。

 

それでは、実際にデザイン思考のプロセスについて確認していきましょう。

 

デザイン思考のプロセス

デザイン思考のプロセスとして「5ステップ」モデルが有名です。

 

①共感 → ②問題定義 → ③創造 → ④プロトタイプ → ⑤テスト検証

 

それぞれのプロセスについて少しだけ深掘りしていきましょう。

①共感

デザイン思考では、顧客への共感から始まります。

ここでの共感とは、顧客その人の生活環境を観て、インタビューやヒアリングなどを通してその人を理解するところからのスタートです。

 

②問題定義

顧客から得られた情報をまとめます。

その後、その人が抱えている問題を考えます。

問題は直接その人の口から発せられるとは限りません。その人への共感(観察、理解)を通して、仮説立てて示すことも必要です。

以外とその人が意識していないところ(当たり前と考えてしまっているところ)に本当の問題は潜んでいるものなのです。

 

③創造

問題を解決するためのアイデアを生み出します。

ロジカルに考えるのではなく、斬新なものも含め出来るだけ多くのアイデアを出し、アウトプットするということを心がけます。

実現可能性などは、この時点では加味する必要は全くありません。

そしてアイデアを出し尽くした後にようやく問題解決につながりそうなアイデアにそれらを収束させていきます。

ここがデザイン思考のイメージですね。

 

④プロトタイプ

アイデアを出した後収束し、イメージに具体性を持たせていきます。

そうすることで、チームでアウトプットイメージの共有を行うことができ、さらなるアイデアの修正も行うことができます。

イラストで描く、形を作ってみるなど、取り急ぎで形にします。

試作の段階ですね。

 

⑤テスト検証

プロトタイプを、対象となっていた顧客にぶつけてみることで、

本当にその人の目線からみて価値のあるものになっているかどうか、検証します。

フィードバックをもとにブラッシュアップ、それをアウトプットする、

という流れを繰り返していきます。

一度作ったから終わり!というわけではなく、何度もこのサイクルを繰り返すことによって、クオリティをどんどん上げていきます。

 

マーケテイングにおけるデザイン思考についてはいかがだったでしょうか。